チワワとキャンプと、私。りこさんが語るペットとのアウトドアライフ
女性キャンパーをサポートする活動「RicoNico CAMP」を運営するりこさん。
SNSでは飾らない人柄とアウトドアの知識が支持され、多くの女性が安心してキャンプを楽しめるコミュニティ作りに取り組む毎日。
そんな彼女の暮らしには、いつも2匹の愛犬――チワワのマロン(16歳)とチョコ(13歳)――の存在がある。
「動物がそばにいる家」が当たり前だった

生活の中には、幼い頃から“いつも動物がいた”。
犬、猫、金魚、カブトムシ——どの時代を思い返しても、何かしらの命と一緒に生活していたという。
そんなりこさんが現在ともに暮らすのは、16歳のマロンと13歳のチョコ。どちらもチワワの男の子だ。
2匹との出会いは、自然体で温かい。
「友人がチワワを多頭飼いしていて、その中の1匹だったマロンを譲ってくれたんです。しばらくすると、“マロンの甥っ子もいるんだけどどう?”と話があって、
その子がチョコでした。」
家族と同居するりこさんにとって、動物は“暮らしの中心”だった。
そんな中、昨年長年一緒にいた猫が亡くなった。そのとき、ふと気づいたという。
「家族の会話って、いつも動物が真ん中にあったんだなって。いないと、静かなんですよね。生き物って、家の空気まで彩ってくれるんだって気づきました。」
性格が真逆だからこそ、愛おしい
マロンとチョコは同じ血を引きながら、驚くほど性格が違う。
●マロン(16歳)
穏やかで、誰でも触れる。初対面の人の膝にものるほどのフレンドリー。吠えず、怒らず、まるで“癒しの精霊”のよう。
「マロンはね、とにかく優しい。息子にもすごく寛容で、どんな人でも抱っこを許してくれるんです。」
●チョコ(13歳)
臆病で、車も苦手。吠えることが多いし、触れない人もいる。でも、お母さんには無条件で甘える。
「チョコは本当に怖がりで…(笑)。でも、お母さんの前だけはまるで別犬。甘える姿がほんとに可愛いんですよ。」
違う性格の2匹が、冬になると必ず“お尻をくっつけてくる”という話も微笑ましい。
「寝るときなんて、いつも左右どっちかからくっついてきます。それぞれ性格は違うのに、甘えん坊なのは一緒ですね。」
かつてはドッグカフェ、今はキャンプへ

若いころはドッグカフェへよく出かけていたが、今は、シニア期に入ったマロンの体調に合わせて、外出スタイルが変わった。
「マロンは自然が好きなので、暖かい時期だけキャンプへ一緒に行きます。焚火のときは膝にのってきて、炎を一緒に眺めるのが好きなんですよ。」
焚火の温かな光に照らされて、マロンが静かに寄り添う光景は、りこさんにとって“特別な癒しの時間”だという。
女性キャンパーを増やすために生まれた「RicoNico CAMP」

りこさんは、SNSを中心に活躍する“女性キャンパーのカリスマ”。彼女が運営する「RicoNico CAMP」は、女性が安心してキャンプを楽しめるコミュニティとして人気を集めている。
「女性だけだと不安もあるし、『キャンプに興味はあるけど一歩踏み出せない』という声が多くて。それなら私がサポートしようと思って始めました。」
オフラインでのキャンプイベントには、犬や猫を連れてくる参加者も多い。
「自然の中だと、ペットも人もリラックスできるんですよね。キャンプって、飼い主とペットの距離を縮める時間だと思っています。」
多頭飼いが生む“にぎやかな幸せ”

2匹との暮らしは、静かなようで常ににぎやかだ。
「同じ場所が好きで、毎日ケンカするんですよ。IKEAの椅子が3匹(昔飼っていた猫含め)のお気に入りで、誰が座るのかで毎日ちょっとした騒動が起きていました(笑)」
どちらかが吠えれば、どちらかが寄り添い、どちらかが眠れば、どちらかが見守る。
“家族”とは、こういうことなのだと教えてくれる。
ペットが家族に与える影響——優しさ、会話、安心感
家族との会話は、犬を通して自然と生まれる。
「散歩どうする?今日マロンちょっと元気ないね。チョコのごはん、今日は何にする?」
そんな日常の一つ一つが、家族をつなぎ、ときに心を柔らかくほどいてくれる。
「ペットって、家族の一部になるだけじゃなくて、家族の関係を優しくしてくれる存在なんですよね。」
シニア期との向き合い方
“特別なこと”より“今まで通りを丁寧に”
マロンは16歳、チョコは13歳。いわゆる高齢期に入った2匹だが、りこさんは構えすぎず、自然に寄り添うことを意識している。
・無理な外出はしない
・寒さ対策をしっかり
・段差を避けた生活
・ストレスの少ない環境づくり
・それぞれの性格に合わせた対応
「シニア期って特別なことをしなきゃいけないと思いがちだけど、
そうじゃなくて、今までの日常をそのまま丁寧に続けるだけでいいと思っています。」
今日食べた、寝た、甘えた。そんな一つひとつがかけがえのない宝物になる。
「犬がいるだけで、人生があたたかくなる」

最後に、りこさんにとって“犬と生きる意味”を問うた。
「言葉を求めなくても、ただそこにいてくれるんです。焚火を一緒に見たり、寒い日の夜に寄り添って寝たり、散歩で季節を感じたり。
犬がいるだけで人生がゆっくりになって、あたたかくなるんですよね。」
マロンとチョコ。小さな2匹の犬が、りこさんの人生に光と時間の豊かさを運び続けている。
チワワと暮らすすべての人へ

「寄り添う時間こそが、いちばんの幸せ」
チワワは華奢で、臆病で、甘えん坊。だからこそ、“寄り添う力”にあふれている。
静かに寄り添う・そっとお尻をくっつけてくる・膝に乗って焚火を眺める・家族の会話を自然と増やすそのすべてが、暮らしの温度を上げてくれる。
マロンとチョコが教えてくれるのは、「犬との時間は、人を優しくする」というシンプルな真実だ。
りこさんの物語が、チワワを愛するすべての人の心に、そっと温かい火を灯しますように。


